チャト君の事
うつろな瞳でどこか遠くを見ているようでした…
初めてその子の写真を見たのは、里親募集のページ。
まだそこに来てすぐの頃、ふくよかなお顔でキラキラとした瞳をしていました。
そして実際その子に会ったのは、それから2ヶ月半ほど経った頃。
小さな小さなケージにポツンと一人入っていました。どこを見ているでもなく無表情な生気の無い顔は、あの写真の子なの?と疑うほど変わり果てていました。
ケージから出すと、ビクビクしながら隅の方で固まっていました。抱き上げるとフワッと軽い…背骨は一つ一つの形が分かる程ごつごつと手に当たり、腰骨がクッキリ分かる程、やせ衰えていました。。。
お世話をして下さっている方に聞くと、カリカリは殆ど食べず、缶詰も半分がやっと…との事。生きる気力を完全に失っているように見えました。
里親募集の写真撮影も終り、後ろ髪ひかれる思いで帰路に着いた後も、その子の事が気にかかり、あの瞳が忘れられませんでした。
預かりと言う形で出せるものなら、きっとその時連れ帰っていたと思います。でも、そこは規約上、正式譲渡でしか出してあげる事が出来ません。
早々に里親様が決まれば良いけど、もし決まらないまま、このままそこへ置いておくと、きっとその子は死んでしまう…そう直感的に思いました。
その頃、隔離部屋も満員で連れ帰ってもケージしか居てもらう場所がない我が家。でも後悔はしたくない。。。
耳カール君の里親様が内定した門出の日(その後事情があって破談になりましたが、今はみみ太君としてタケさん宅の新しい家族の一員として暮らしています)、その子も一緒に連れ帰ってもらいました。
いつもお世話になっている病院に検査入院させて頂き、キョロLOVEさん宅に週末まで置いて頂き、今、我が家の隔離部屋に居ます...
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